不動産証券化マスター【Topics】

合格者の皆さんはおめでとうございます!

Course2は絶対に期限を守りましょう。

 

・2023年度Course1 合格発表

 合格基準点:2023年度 69点

 https://www.ares-campus.ares.or.jp/comp_announcement/course-01/

 2023年度のCourse1修了者は、受講者3,225名中912名(男性743名、女性169名)、

 対受験者合格率は37.6%であった。(昨年度は35.7%)

  (合格基準点:2020年度69点 ⇒ 2021年度65点 ⇒ 2022年度66点 ⇒ 2023年度69点)

・不動産証券化マスター ARES会員ログインページ 

不動産証券化協会認定マスター試験の概要

不動産証券化協会認定マスターとは、不動産証券化に関する基礎知識と実務能力を有していることを証明することができる資格として業界団体で認定しています。英語名から考えるとARES認定マスターとなるところですが、通称はARESマスター、不動産証券化マスター、もしくは証券化マスターといったところです。

 

マスターとは、不動産投資とファイナンスの分野におけるプロフェッショナルです。

不動産証券化協会認定マスターとは、不動産と金融分野にわたる幅広い実践的な専門知識を有することを社会的に証明する資格です。マスターが身につける不動産証券化に関する高度な実践的知識・能力は、不動産投融資の分野はもちろん、他の多くの分野でも活用が可能です。今後、より幅広い業界でマスターの活躍が期待されています。

https://www.ares-campus.ares.or.jp/about/

 

不動産金融について体系的に学ぶことができるとても良い講習ですが、このマスターになるためには、ARES正会員の社員でも75,900円を払って不動産証券化協会(ARES)の実施する養成講座のCourse 1(知識編)を受けて合格率35%というなかなかな難易度の修了試験に合格し、63,800円払ってCourse 2(演習編)も受けなければならず、全て順調にいっても約14万円、約1年間の長丁場です。

このページではマスター養成講座についての簡単な説明と試験対策についてご紹介します。

ARESマスター養成講座について(不動産証券化マスター)

1.概要

2.費用

3.受講資格

4.スケジュール

5.Course1学習方法

6.Course1試験対策

7.Course2学習・試験対策

 

1.概要

ARESマスター養成講座はCourse1(知識編)とCourse2(演習編)で構成されています。

Course2はレポート提出とスクーリングをさぼらなければ合格すると言われていますので、Course1の修了試験に合格することだけを考えておけば問題ありません。

Course1修了試験の合格率は2019年度に35%となっており、受験者数増加も影響しているのか、過去3年微減が続いています。

繰り返しとなりますがCourse2はレポートを出さなかったり、空白で出したり、他人のコピーをそのまま提出したり、スクーリングに出なかったりしない限り大丈夫です。2019年度はレポートコピーの罪で3人の不合格&Course1修了の取消処分がなされました。※Course2が不合格なだけなら、翌年もCourse2だけ受ければOKです。

(引用:https://www.ares-campus.ares.or.jp/comp_announcement/result/

 

2.費用 

Course1(知識編):ARES正会員69,000円(税別)、一般98,000円(税別)

Course2(演習編):ARES正会員58,000円(税別)

(詳細:https://www.ares-campus.ares.or.jp/tuition/)

 

3.受講資格

受講資格や受験資格はありません。

一方で、経歴や資格による受講・受験免除もありません。

ただし、金融や不動産の分野で 2 年以上の業務を実務経験要件としておりますので、それが無いまま講座を修了した場合には「一般社団法人不動産証券化協会認定 ARES認定アソシエイト」となり、普通は実務経験要件の充足を待つこととなります。

 

4.スケジュール 【2021年から変更になります】

Course1

・申込:4月中旬まで5月末まで

・教材到着:5月下旬から6月中旬から

・修了試験:10月第4日曜日11月第3土曜日

・修了者発表:11月上旬12月中旬

Course2

・申込:Course1合格発表後1週間くらい

・レポート1:年末2月上旬

・レポート2:正月明け2月下旬

・レポート3:1月下旬3月中旬

・スクーリング:2月上旬3月中旬

・修了者発表:3月上旬5月上旬

資格登録

・色々と提出して登録完了は5月中旬6月か7月

 

 

5.学習方法

ARESマスター養成講座では、以下の5分類について、送られてくるテキストと過去問に加えて、配信される動画で学習をします。詳細:https://www.ares-campus.ares.or.jp/overview/

[101] 不動産証券化の概論(20問出題)
[102] 不動産投資の実務(25問出題)
[103] 不動産証券化商品の組成と管理(35問出題)
[104] ファイナンス理論と投資分析(15問出題)
[105] 不動産証券化と倫理行動(5問出題)

 (括弧内は修了試験の点数配分です。100問100点となります)

テキストと講義配信は分割して順番に届きますので、素直にテキストを読んで、講義を見て、過去問を解けば受かります。

・5月下旬:101科目、102科目、104科目

・6月下旬:103科目(上巻)

・7月中旬:103科目(下巻)、105科目

 

ただ、面倒。

 

不動産AM業界に入る人は不動産か金融の実務経験がある人が大半ですので、さほど勉強しなくても既に知っていることも多いはず。知らないところだけ埋めればそれで充分合格します。

ただ、動画配信に登場する講師の先生方は皆さん高名な方々ですので、時間がある人は是非全て見てください。ちなみに、Course1学習ガイドという初めに届く冊子に、WEB講義見た人の方が合格率が10%高いと脅しのように書いてあります。

 

6.Course1  試験対策

・Course1の何が難しいのか。なぜ難易度が高いのか。

 Course1は70点取れば合格です。その70点取れない人が65%いる理由ですが、消去法で解けないためかと思います。「次のうち、正しい文章はいくつあるか」といった問題が多く、全ての選択肢の正誤を正しく理解しないといけません。そのため、何も知らないけれど勘で受かってしまうということはほぼあり得ません。

 

・試しに過去問を解いてみる

 試験対策としては一般的なことしかありませんが、早い段階で、過去問を1度解いてみてください。ARES会員の企業であれば、毎年テキストが1組届きますので、昨年の過去問を借りられればそれが早いですが、そうでなくとも自分用の過去問がARESから届き次第まずは解いてみることをお勧めします。

 

・過去問を解いて間違ったところについて、穴埋めするようにテキストを読む

 間違えたところから勉強して、2年分の過去問について全問正解できるようにしてください。設問において、正しい文章は覚え、間違っている選択肢は何が間違っているかを正確に理解する。おそらくそれで受かります。

 

・配信される講義のレジュメを読む

 講義は見なくてもいいですが、レジュメは読みましょう。ただ、講義の中でここを試験に出すと言う人もいるので、自分が苦手な分野くらいは聞いてもいいのではないかと思います。

 

・後は延々と過去問とテキストの繰り返し

 試験問題を作るのが大変なんでしょう。毎年同じような文章を使い回しています。そのため、上記のように設問は「正しい選択肢がいくつあるか」といったものであるため、過去問2年分丸暗記すればそれで受かります。それでも不安なら、ARES会員企業であったり、前年や一昨年に受けた人が会社にいるのであれば、過去問を借りるのもいいと思います。

 

・とにかく過去問、延々と過去問

 過去問で満点取れなければ本番もなかなか難しいかと思います。

 特に裏技なんてありませんが上記の試験対策で80点超えたので、とにかく過去問丸覚えということをお勧めしたいと思います。

7.Course2対策

Course2はレポート3通とWEBテスト、そして最後のスクーリング(会場でのテスト)です。Course1に受かった人なら特に問題ありません。レポート1と2の提出時期が年末年始となっていることと、レポート3はREITの短信読んで数字やワードを拾わなければならず、1週間くらいは時間を見ておいた方がいいというくらいです。

最後のスクーリングは持ち込み可の試験です。講師も受からせる気しかないのですが、WEB講義を見ていないと絶対に答えられない問題を出してきます。表彰を受けようという人はレジュメだけでなく必ずWEB講義を見て、スクーリング当日も講義をしっかりと聞いてください。

 

8.まとめ

ARESマスター養成講座の内容自体は難しいものではなく、修了試験もテキストに書いてあることしか出ません。ただ、とにかく正しい選択肢の数を答える問題については、なんとなく勘で答えるのは著しく困難です。

必要な勉強量は受講者の不動産・金融知識にもよりますが、とにかく過去問2年分丸覚えで完璧にするということを目標にして学習を進めると良いと思います。